学会発表

第25回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会

2007年8月18-19日、パンパシフィック横浜ベイホテル東急(神奈川県)にて、多数の皮膚科医や企業参加のもと「第25回日本美容皮膚科学会総会・学術大会」が開催され、㈱ブルーム・クラシックでは大阪医科大学皮膚科との共同研究成果を2題ポスター形式で発表し、最優秀賞を受賞いたしました。 今回受賞した発表テーマは、ホームエステ用の美容機器「ESTHE TWIN IL」に搭載されている赤色LEDの皮膚細胞(線維芽細胞)に及ぼす影響についてです。
※線維芽細胞とは…お肌の真皮に存在し、お肌のハリやつを保つコラーゲンを生成する細胞です。

赤色LED(Light emitting diode)の正常ヒト線維芽細胞に及ぼす影響
近年,皮膚の若返りを目的としてシミやシワなどに対してレーザー、IPL、RF、イオントフォレーシス、ケミカルピーリング、コラーゲンやヒアルロン酸注入などが美容皮膚科の分野でも注目されてきています。
レーザーやIPLは施術者の経験、習熟度、患者の肌質などによって、火傷、色素沈着を生じることもあるため、自己発熱が少なく、冷却装置が不要でコンパクトなLED(発光ダイオード)が美容の分野に導入されはじめています。
LEDは青色(450nm)から赤色(700nm)までの可視光域で元素の組み合わせによって、様々なピーク波長を発光させることが可能です。赤色LEDは波長(610~750nm)が長いため、皮膚に照射した場合には真皮の深層まで到達して乾燥肌やシワに有効であると考えられていますが、その詳しい作用機序は明らかではありません。
そのため今回、私たちは正常ヒト線維芽細胞を用いて赤色LEDのアンチエイジング作用に関する医学的エビデンスを検討いたしました。 その結果,3系統の皮膚由来線維芽細胞において、赤色LED照射が細胞増殖能を有意に亢進させました。

エレクトロポレーション応用によるシワ治療の有用性の検討

女性の美容への意識は年々高くなり、現在ではシミ・シワを中心としたエイジングケアが注目されています。特に、シミは紫外線の影響や炎症後の色素沈着によってできる場合など原因や部位などは人それぞれです。
また、色素沈着や角質肥厚によるくすみを気にする女性も多く、顔に現れる色素の変化は女性にとって非常に大きな悩みになっています。
 しかし、美白美容液が多く店頭に並ぶ中で、種々のシミの原因に対応した化粧品は少ないのが現状です。
そこで、今回我々はシミ・くすみに働きかけ、作用機序の異なる成分を配合した6種の美容液を開発し、肌状態や適応部位に合わせて美容液を組み合わせ、その有用性を検討いたしました。
 その結果、シミの個数や面積、肌の明るさの上昇が確認されました。
また、シミ症状グレードの平均値も優位に低下し、今回我々が開発した美容液はシミ・くすみに悩む女性のスキンケアに対して有用性が期待できるといえます。 

CopyrightⒸ 2012 BLOOM CLASSIC Co.,Ltd. All rights reserved.